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粉ミルクの作り方を助産師が解説!
赤ちゃんにあげる際のコツや注意点は?

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母乳はご自身の赤ちゃんのためだけに作られるオーダーメイドの栄養です。しかし、出産直後から赤ちゃんにとって必要な量が出る方は少なく、産後3ヵ月ほどかけながら、必要な量が作られるようになっていきます。
また、さまざまな事情から母乳を与えることができないこともあるでしょう。その場合には粉ミルクを使用することで、赤ちゃんにとって必要な栄養を与えることができます。正しい粉ミルクの作り方を知り、母子にとって楽しい授乳生活を続けていきましょう。うまく取り入れることで、育児がグッと楽になりますよ。

粉ミルクにはどんな成分が含まれている?

粉ミルクは牛乳から作られる、母乳の代替品です。栄養素は、タンパク質、炭水化物、脂質をメインとし、ビタミンやミネラル、葉酸や鉄分などが含まれています。

母乳はご存知のとおり、母体の血液から作られているので、母体の出産時の出血量や食事の内容などに応じて、その時々に含まれる成分や量が異なります。

一方で、粉ミルクはどのような成分を、どのような分量で含んでいる必要があるかが法律で定められているので、例えメーカーが異なっても、含まれる成分やその比率はおおむね共通となっています。
各種メーカーで、独自の栄養素を入れている場合もありますが、必ず必要なものではないので、あまり気にし過ぎる必要はないでしょう。

粉ミルクの種類

粉ミルクの種類を形状で分けると、缶タイプ、スティックタイプ、キューブタイプがあります。

缶タイプの特徴・メリット

・価格が比較的安い
・スーパーなどで手に入れやすい

一般的によく使われる缶タイプは、さまざまなメーカーから販売されています。開封後1ヵ月ほどで使い切る必要があるので、粉ミルクがメインのお子さんにおすすめです。

スティックタイプの特徴・メリット

・計量が不要なので誰でも手軽に作れる
・比較的長期保存しやすい

スティック1本分を使用するので計量の必要がなく、誰でも作りやすい点がメリットです。ただし、量を調整することができません。また、缶タイプと比べるとコスパは劣ります。

キューブタイプの特徴・メリット

・長期保存しやすい
・持ち運びがしやすい

手で砕いて使うため衛生面は気になりますが、20mlごとの調整が可能です。こちらも缶タイプと比べてコスパが劣ります。また、溶けづらさもあります。持ち運びやすく、長期保存が可能な点がメリットと言えます。

どれくらいの頻度で使うのか、誰が使うのか、どんな場所で使うのかに合わせて、最適な種類の粉ミルクを選んでくださいね。

赤ちゃんにあげる粉ミルクの作り方

では、粉ミルクの作り方をご紹介します。

1.やかんや鍋、哺乳瓶など必要なものを準備します。
2.それぞれの器具を清潔に、必要であれば消毒をします。
3.手を清潔にしてから、必要な分量の粉ミルクを哺乳瓶に入れます。
4.やかんや鍋でお湯を沸かしてから70度前後まで冷ましたもの(出来上がり量の2/3程度)を入れて、哺乳瓶に専用の乳首をつけて静かに振り、粉ミルクを溶かします。
5.粉ミルクが溶けきったら、湯冷ましなどを入れて必要量まで薄めます。
6.調乳できたミルクが人肌程度の温度になっているかを確認します。

お湯を沸かし、70度程度まで冷ます手間を省くには、ウォーターサーバーを活用する方法があります。ウォーターサーバーは、冷水とお湯がすぐに出るため、温度調整に適しています。

粉ミルクを作る際のコツ・注意点

粉ミルクを作るときや赤ちゃんにあげるときにどのようなことに気をつけるとよいか、見ていきましょう。

哺乳瓶用の乳首は同じものを使う

哺乳瓶、特に哺乳瓶用の乳首は、毎回同じ種類のものを使用するようにしましょう。複数の種類を使うと、赤ちゃんが「乳頭混乱」を起こしてしまう原因となってしまいます。

粉ミルクと並行して直接母乳を与える授乳も続けるのであれば、哺乳瓶用の乳首は、柔らかすぎるものや小さすぎるものは避けたほうがいいでしょう。

粉ミルク作りに使う器具を清潔に保つ

哺乳瓶、お湯を沸かすやかんや鍋、計量スプーンなど、粉ミルク作りに使う器具は毎回清潔にしてから使用しましょう。

哺乳瓶は、毎回消毒してもいいですし、ミルク残りがないように十分に洗えていれば、1日1回程度の消毒でも構いません(同じ赤ちゃんが使用する場合)。

消毒の代表的な方法は、煮沸、レンジ消毒、薬液消毒の3つです。

煮沸消毒:水が入ったお鍋の中に消毒したい器具を入れます。火にかけて沸騰したら、3分ほど煮沸を続けます。
レンジ消毒:専用ケースの中に消毒したい器具を入れ、電子レンジで3〜5分ほど加熱します。
薬液消毒:専用ケースに消毒液を入れます。そこへ消毒したい器具を入れ、1時間ほど漬け置きします。

粉ミルクの計量は丁寧に

粉ミルクをスプーンで計量する際には、必ずすり切り1杯を丁寧に計りましょう。誤って規定よりも過度に濃く作ったミルクを続けて赤ちゃんが飲んでしまった場合、嘔吐や便秘、下痢などを引き起こす危険性があるため、十分に注意しましょう。

お湯は適温まで冷ましてから調乳に使用する

粉ミルクを溶かすときは、沸騰直後のお湯を使用してしまうと粉ミルクの有効成分が分解されてしまいますので、必ず沸騰後に冷ましたものを使用するようにしましょう。
ウォーターサーバーのお湯を使用する場合は、適温(70度前後)になるよう、冷水で調整するとよいです。

調乳したミルクの温度の確認方法

調乳したミルクの温度の確かめ方としては、ご自身の腕の内側にミルクを垂らし、少し温かさを感じる程度でよいでしょう。熱すぎたり、冷たすぎたりした場合は、哺乳瓶を水やお湯につけて適温に調整しましょう。
哺乳瓶の外からではミルクの温度が把握しづらいので、必ず腕に垂らして確認してから与えるようにし、赤ちゃんの火傷に注意しましょう。

飲み残しのミルクは必ず処分する

授乳ごとに調乳し、乳首に口をつけた調乳後のミルクは残ってしまっても処分するようにしてください。飲み残したミルクは雑菌が繁殖しやすいため、冷蔵庫などで冷やして保存するのもNGです。

粉ミルクの正しい作り方を覚えてうまく活用しましょう!

粉ミルクはママだけではなく、誰でも同じ栄養を赤ちゃんに与えることのできる、とても便利なものです。長く楽しく授乳生活を続けるためにもうまく活用して、楽しい育児をご家族みなさんでしていってくださいね。

執筆者プロフィール

山口 百合乃(ゆりの助産院 助産師)
近畿圏にて地域周産期センター・個人クリニックなど様々な規模の産婦人科にて勤務。性と生に関する悩みを持つ人たちをサポートする、継続的な関わりができる場所を作りたいと、大阪市内にてゆりの助産院を開業。「あなたが生きている、それだけでいい」ことをママや家族に伝えるべく、病院を飛び出し、オンラインや訪問、イベント開催、企業コラボなど様々な形で活動中。
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