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暮らしと水

【医師監修】花粉症対策と水分補給の関係。
おすすめの対策は「白湯」

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花粉症は「国民病」と呼ばれるほど有症者数が多く、日本で花粉症を発症している人の割合は、3~4割を超えているといわれています。目がかゆい、くしゃみ・鼻水が止まらないなどの症状によって日常生活に支障をきたすこともある花粉症。本記事では、花粉症の予防・対策として覚えておきたい水分補給の方法をご紹介します。

花粉症について

花粉症は、花粉がアレルゲンとなって生じるアレルギー症状です。主に目、鼻、のどに症状が生じ、かゆみやくしゃみ、鼻水や鼻づまりを訴える人が多いです。

花粉症発生のメカニズム

主に花粉が呼吸と共に鼻に入って粘膜に付着し、アレルギー細胞に反応します。体は花粉を異物と認識し、排出しようとヒスタミンを発生させます。このとき、鼻の神経が刺激されることでくしゃみや鼻水が生じます。目に関しても同様に、異物を外に出そうと涙が出たり、アレルギー反応によってかゆくなったりします。

免疫力が高い場合は、花粉が侵入してもうまく排出でき、過剰に反応することもありませんが、免疫力が弱いと過剰反応を起こし、症状がひどくなり日常生活に支障をきたしてしまいます。

通常は数年から数十年単位という長い時間をかけて、花粉に対する抗体が人体に作られるのですが、近年は飛散する花粉の量も増えているため、発症までの年数が短くなっているのが特徴です。

花粉症の原因となる花粉の種類と時期

花粉症の多くの原因はスギで、約7割の方がスギ花粉によるアレルギーを発生している状況です。日本では、スギを植樹して増やした経緯もあり、森林の約2割がスギだからです。ほかにも、ヒノキやシラカバ、イネ、キクなどの花粉も花粉症の原因とされています。

例年スギとシラカバの花粉は1月ごろから飛散し始め、スギは春先にピークを迎えて5月ごろまで、シラカバは6月ごろまで。ヒノキの花粉は2月ごろから始まり、5月ごろまで飛散します。イネは3月から10月、キクは8月から10月が飛散期間です。
秋から冬にかけてもブタクサやヨモギ、ナカムグラの花粉が飛散するため、年間を通して何らかの花粉が飛んでいます。

花粉症対策には水分補給の方法も重要

花粉症を予防したり、症状を軽くしたりするには、免疫力を高めるのが大切ですが、その中でも重要なのが水分補給です。

免疫力アップのためには、水の温度にも気をつけたいです。冷水ではなく、体を温める白湯(50℃くらいのお湯)を飲むのがおすすめです。体を温めることで血流が良くなり、老廃物も排出されやすくなるからです。内臓の温度が1℃上がるだけでも免疫力が上がるといわれています。

白湯の作り方

ここで、白湯の作り方をご紹介します。

1.やかんに水道水を入れ、ふたをせずに沸騰させます。
2.沸騰を始めてから15分程度は火にかけ続けます。
3.沸騰したお湯を約50℃まで冷まします。

煮沸を15分ほど続けることで、水道水の残留塩素などを飛ばすことができます。

ただ、この作り方だと手間も時間もかかりますし、作り終えた後はどんどん温度が下がってしまうため、作ってからすぐに飲む必要があります。

ウォーターサーバーであれば、冷水と温水がすぐに出て、水とお湯を混ぜて自由に温度調節できます。飲みたいときに飲みたい分だけ白湯を作れるので便利です。

また、天然水で水分補給を行えば、体に必要なミネラルも摂取できます。天然水に含まれるミネラルは、免疫力を高める効果が期待できます。

花粉症対策としてできること

花粉症を予防する、また症状を軽くするために、次のような対策が考えられます。

白湯を飲む

先ほどもお伝えしたように、血流をアップして免疫力を高めるには水分補給が大切です。体を温めることで臓器が活発化するため、冷水ではなく白湯を飲む習慣をつけると理想的です。

花粉に対する免疫力を高める

日頃からストレスを抱えていたり、食生活が乱れていたりすると、免疫力が下がって花粉症になりやすくなる可能性があります。
そこで、睡眠をしっかりとり、適度な運動を取り入れるなどして、免疫力を高めましょう。

特に食生活が乱れていると、腸内に悪玉菌が増えてしまいます。腸内には体内の免疫細胞の約7割が存在しているといわれています。ビタミンやミネラルをバランスよく摂取する食生活で腸内環境を整え、善玉菌を増やすことで免疫細胞を活性化させましょう。

天然水には日頃なかなかとりにくい必須ミネラル(カルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウムなど)が含まれているので、免疫力アップのためにも積極的に取り入れていきたいです。

例として、デイリーウォーター by gooのバナジウム天然水(富士吉田)の成分表は以下となります。

※デイリーウォーター by gooの天然水は水源が全国に4か所ありますが、バナジウムは富士吉田の天然水のみに含まれています。
ミネラルの中でも、亜鉛には新陳代謝を助け、皮膚や粘膜の働きを良くする性質があり、特に免疫力アップによいとされています。

花粉が付着しにくい服や服飾品を身に着ける

花粉の季節に外に出ると、たちまち体に花粉が付着します。これに対し、花粉症用のマスクなら口や鼻から侵入する花粉の約8割、サングラスなら目から侵入する約7割の花粉をカットできるといわれています。

また、衣類の素材によってウールのような花粉が付きやすいものと、綿やポリエステルのような花粉が付きにくいものがあります。最近では、より花粉が付着しにくい素材を使用した衣服や服飾品が出ていますので、これらも有効活用したいです。

ほかにも、柔軟剤や防水スプレーなどで衣類表面の花粉の付着を防ぐことができるといわれています。こうした専用のアイテムを活用して、できるだけ身の回りに花粉が付かないようにしましょう。

室内に入る前に付着した花粉を落とす

体や身につけているものに花粉が付かないように対策をとっていたとしても、帰宅時に何もせずに入室してしまうと、家の中の花粉が増えてしまいます。家の中に持ち込まれた花粉の量は、換気などで外から入ってくる量よりも多いといわれています。

花粉症対策として、玄関前などで花粉を落とす習慣をつけましょう。落とす際は、花粉が舞わないように注意しながら行ってください。粘着テープのほこり取りなどは、花粉が舞わずに取りやすいです。

さらに、帰宅したら早めに顔や手についた花粉を洗い流し、うがいを行うことをおすすめします。

掃除や洗濯を工夫する

外から花粉を持ち込まないように対策をとっていても、どうしても花粉は室内に入り込んでくるので、掃除の際に水拭きなどを行うのがおすすめです。

また、洗濯物や布団を外で干すと花粉が付着してしまうため、花粉の飛散量が多い時期は、室内干しや乾燥機を活用しましょう

薬を飲む

花粉症用の市販薬がうまく合えば、症状を抑えることができるでしょう。ただし、症状がひどくなると日常生活が困難になるので、悪化する前に医療機関を受診し、抗アレルギー薬などの適切な薬を処方してもらうことが大切です。

執筆者プロフィール

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稲葉 岳也(日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医・日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医)
東京慈恵会医科大学卒業後、千葉大学大学院にて医学博士取得。
東京慈恵会医科大学附属病院、聖路加国際病院を経て、2004年にいなばクリニックを開業。
皮膚科・形成外科領域のレーザー治療、及びアレルギー疾患の総合的治療が専門。
皮膚科、美容皮膚科、形成外科、美容外科、耳鼻咽喉科、呼吸器内科、アレルギー科を主体として、幅広い視点で総合的な診療を行っている。
レーザー機器を導入した医療を行っており、幅広い年齢層を対象としたホームドクターとして、地域密着の診療に尽力。
いなばクリニック http://www.inabaclinic.jp/
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